日本相撲協会は31日、大相撲九州場所(11月13日・福岡国際センター)の新番付を発表した。
秋場所で、67年の大鵬以来、38年ぶりの幕内6連覇を達成した朝青龍に、前人未到の7連覇と年間完全制覇がかかる。琴欧州は大関取りの場所。秋場所で12勝した稀勢の里も上位に上がった。
大鵬は2度、6連覇を達成したが、年頭からでは78年の北の湖の5連覇が最も長い。北の湖はこの年、史上最多の年間82勝も挙げている。
朝青龍の連覇は昨年九州場所からで、優勝すれば、初の7連覇と同時に年間6場所完全制覇となる。また既に70勝を挙げ年間最多勝を決めているが、12勝すれば北の湖の最多記録に並び、13勝以上なら27年ぶりの更新となる。秋巡業では普天王や琴欧州に積極的にけいこをつけるなど、引っ張る姿勢は変わらず。「心・技・体」を充実させて九州入りする。
名古屋場所で12勝、秋13勝で朝青龍と優勝決定戦に臨むなど、2場所連続で優勝争いに絡んだ琴欧州には、朝青龍の記録阻止の期待がかかる。大関昇進は「三役3場所で33勝」が目安。北の湖理事長は「2けた勝てば昇進の可能性は十分」という。
秋場所途中休場の魁皇は千代大海に並ぶワースト8回目のカド番。琴光喜が関脇に戻り、東西を佐渡ケ嶽部屋勢で占めた。小結には旭天鵬、白鵬のモンゴル勢が復帰。史上初めて三役4人中3人を外国出身者で占めた。
新入幕はなく、再入幕は先場所十両優勝の豊ノ島、一昨年春場所以来16場所ぶり復帰の栃乃花と、春日錦、片山の4人。石出は駿傑(しゅんけつ)に改名した。
新十両はモンゴル出身8人目の関取となる鶴竜(かくりゅう)。再十両は元小結の千代天山1人。【上鵜瀬浄】