大相撲の秋巡業が15日、神奈川県秦野市で始まった。朝青龍、琴欧州ら米国・ラスベガス公演に参加した一行が、九州場所に向け、けいこで汗を流した。
前人未到の7連覇を狙う朝青龍は、琴欧州や普天王らを相手に13番。琴欧州のぶつかりげいこには、飛び入りで胸を出し「もっと腰を下ろして、すり足をしろ」などと盛んに声を飛ばした。今月上旬に2人目の子どもとなる長男が生まれ、ジャミアンドルジと命名。朝青龍は「1920年代のモンゴル横綱の名を取った。大きくなったら相撲を取らせる」と上機嫌だった。
一方、横綱が土俵に上がると、白鵬や露鵬ら姿を消す関取も。白鵬は「古傷の左足首の状態が悪い」と苦しい言い訳。千代大海や安馬、高見盛はけいこ土俵にも上がらなかった。
16日の同県大和市での興行後にいったん帰京。23日の金沢市から西に向かって5会場を巡り、31日の九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)新番付発表を迎える。【上鵜瀬浄】