松下電器産業は25日、買い替え時期まで手入れしなくていいエアコンの新製品「Xシリーズ」と「EXシリーズ」を12月21日から順次発売すると発表した。自動的にフィルターを掃除する「お掃除ロボット機能」が付いているほか、カビがつきやすい熱交換器の表面に除菌剤を塗りカビを防ぐ。買い替え時期の目安となる10年間、何の掃除もしなくても大丈夫だという。
従来製品にも自動的に掃除する機能は付いていたが、新製品ではフィルターの汚れを感知し、より効果的に掃除できるようにした。店頭予想価格は最上級機種の10畳用で21万円程度。
これで同社が販売する機種の約半分に自動掃除機能が付くことになる。国内エアコン市場のシェア首位はダイキン工業だが、松下は「この高付加価値商品で05年度は2年ぶりの首位に返り咲きたい」(林義孝専務)としている。【谷口崇子】