日本航空(JAL)は26日、原油価格の高騰を受けて06年度から国内線の航空運賃を値上げする方針を決めた。値上げ幅や実施時期などは今後詰める。国際線運賃も検討する。ただ、来年3月末まではコスト削減や営業努力などで対応し、値上げはしない。
すでに全日本空輸(ANA)は20日、06年4月から国内線の航空運賃を平均1000円(5~6%)値上げする方針を表明しており、JALの値上げも平均で1000円前後となると見られる。
原油高騰によって、JALの年間燃料費は約500億円増える見通しで、「06年度も大きな影響を受けることは明らかで、早期の運賃値上げが必要」と判断した。【瀬尾忠義】