【ニューヨーク高橋秀明】米大リーグの今季最優秀新人賞(新人王)の投票結果が7日、発表され、ア・リーグは23セーブをマークしたアスレチックスのハストン・ストリート投手(22)が選ばれた。ワールドシリーズ制覇に貢献したホワイトソックスの井口資仁内野手(30)は合計点数では4位だったが、1位票はストリート投手に次ぐ2番目と高い評価もあった。ナ・リーグは22本塁打をマークしたフィリーズのライアン・ハワード内野手(25)が選ばれた。
新人王は全米野球記者協会の記者(アは28人、ナは32人)それぞれが1位候補に5点、2位に3点、3位に1点を与える投票を行い、合計点数で決定される。
ア新人王に輝いたストリートは今季途中から抑えに抜擢され、5勝1敗23セーブ、防御率1.72と抜群の安定感を見せ、1位票15を含む97点を獲得。打率2割9分7厘、14本塁打、62打点の成績を残し、2位につけたヤンキースのロビンソン・カノ内野手(23)に40点差をつけて選出された。
打率2割7分8厘、15本塁打、71打点の井口はストリートに次ぐ1位票5を獲得したが、2位票、3位票が伸び悩み、30点の4位にとどまった。2番・二塁に定着してチームの88年ぶり優勝に貢献した働きが高く評価された一方で、日本で8年間プレーした実績がある30歳の井口に対して新人の定義をあてはめることを疑問視する考えが、マイナスに働いたとみられる。