人気の女子プロゴルフは終盤戦。賞金女王争いに注目が集まっている。6日に終わったミズノクラシックのドル立ての賞金は、7日のレートで円換算額が正式決定。2位・不動裕理が首位の宮里藍との差を141万6963円に縮めた。3位で追う横峯さくらと不動の差は約3600万円。横峯にもわずかにチャンスは残るが、充実度からほぼ2人に絞られた。残すは3戦。女王・不動の6年連続か、宮里の初女王がなるか。
宮里は次戦で予選を通過すれば2年連続1億円突破する。昨年は出場27試合。今季はまだ18試合だから充実ぶりがわかる。昨年は最終戦で逆転女王を狙ったが、最終日に逆転され1打差に泣いた。再び巡ってきたチャンス。日本女子オープン優勝で3年間の長期シードを得ても、女王のタイトルはほしい。30日からの来季の米ツアー最終予選出場に備えて、国内最終戦のLPGA選手権の欠場を7日に届け出た。次の2戦に勝負をかける。
不動は、ミズノで3日間競技の自己ベストとなる16アンダーで3位。初日の出遅れがたたった。だが貫禄の日本人最高位。ぐいっと宮里に迫った。不安のパットに自信がよみがえる
蘇ってきたのは大きい。「チャンスが来たら」と悠然と構えていたが「感触を忘れずあと1勝を」と照準をピタリ。残り3戦とも出場する。
また来季のシード権争いも見もの。永久シードの不動と12位のポーラ・クリーマー(米国)を除いた上位50人が権利を得る。最終戦は優勝者と賞金上位選手だけの大会。52位の白戸由香の前後は接戦で、残りは2試合だ。【武藤久】
◇今季の残り試合予定と優勝賞金◇
11~13日 伊藤園 1260万円
18~20日 大王製紙 1440万円
24~27日 LPGA選手権 1500万円