総務省は8日までに、ソフトバンク子会社のBBモバイルなど3社に携帯電話事業への参入を認める方針を固めた。9日の電波監理審議会に諮り、認められれば週内にも免許を与える。3社は06年度中にサービスを始める方針で、新規参入は94年以来12年ぶり。競争の活発化で料金引き下げなどが期待される。
新規参入の見通しとなったのはBBモバイルと、ADSL(非対称デジタル加入者線)大手のイー・アクセス子会社イー・モバイル、通信ベンチャーのアイピーモバイル。総務省は技術、財務などの観点から事業展開可能と判断した。
3社とも当初はパソコンなどにカードを差し込むデータ通信から始める。音声電話参入はBBモバイルが07年末以降、イー・モバイルが08年春以降の予定。アイピーモバイルは当面データ通信に絞る。【岩崎誠】