【ニューヨーク高橋秀明】米大リーグのサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)は8日、ア・リーグの投票結果が発表され、エンゼルスの先発右腕、バートロ・コローン投手(32)が初受賞した。エンゼルスの投手が選ばれたのは、1964年のディーン・チャンス以来41年ぶり。
ドミニカ共和国出身のコローンは今季21勝(8敗)、防御率3・48。リーグ唯一の20勝投手として最多勝に輝いた。特に優勝争いが本格化した8月に5勝0敗、防御率1.72の好成績を残し、チームの西地区制覇にも貢献した。全米野球記者協会の記者28人による投票で、1位票(5点)17を含む118点を獲得し、2位以下を大きく引き離した。地区シリーズで右肩を痛めたが、来春のキャンプには復帰できる見込み。
今季7勝4敗43セーブ、防御率1.38をマークしたヤンキースの抑えの切り札、マリアノ・リベラ投手(35)は1位票8を含む68点で2位。両リーグを通じて最多の238奪三振を記録したヨハン・サンタナ投手(26)は3位で、2年連続の受賞はならなかった。