○横浜2-1ヤクルト●(延長十回)
横浜が2試合連続のサヨナラ勝ちで今季初の6連勝。横浜での連勝を11に伸ばした。同点で迎えた十回、2死満塁から金城の中越え安打で試合を決めた。ヤクルトは好投の石川を援護できず、4連敗で借金1。
▽横浜・牛島監督 リードされても追いつき、粘り強くひっくり返してくれた。吉見は球威があり、スライダーも切れていてすばらしい投球だった。
▽ヤクルト・古田監督 点を取れなかったことが敗因。何で取れなかったかといえば、相手の投手が良かったからということになる。石川はいい投球をしてくれた。
○…横浜が金城の殊勲打で連夜のサヨナラ勝ちをおさめた。同点で迎えた十回、ヤクルト4番手・松井を攻めて2死満塁。田代打撃コーチから「ヒーローになってこい」と送り出された金城が、真ん中の直球を思い切り振り抜いた。「打った瞬間越えると思った」という手応え十分の打球は、中越えのサヨナラ打となった。チームは七回に先制されたが、八回に粘り強く追いついた。投手陣も力投しており、「今は投打がかみあっていて負ける気がしない」と金城。これで本拠地では11連勝。98年の日本一の時にもなかった。借金はまだ13もあるが、金城は「連勝を伸ばしていきたい」と意気込んでいた。
○…ヤクルトのラミレスが七回、先制ソロ。横浜先発・吉見のスライダーをとらえ、ライナーで左翼席へたたき込んだ。「自分の打てるボールを慌てず待っていた。コンパクトなスイングで打ち返すことができた。いい手応えだったよ」と会心の当たり。ヤクルト打線は吉見を打ちあぐねていただけに、好投の石川を援護する大きな一発となった。
毎日新聞 2006年7月1日 21時41分 (最終更新時間 7月1日 22時55分)