希望枠の即時撤廃を強く求めていたアマ球界側は驚きと反発を隠さなかった。日本野球連盟、全日本大学野球連盟、日本高校野球連盟の3団体はプロ側の結論を受けて電話で協議し、引き続き即時撤廃を求めていく方針を確認するとともに、プロ側に強く抗議した。
16日に行われたプロ側との意見交換会で、アマ側は「希望枠があるから、アマ側にもつけ込もうという動きが出てくる。不正の温床」として、即時撤廃を要望していた。
日本野球連盟の松田昌士会長は「アマ側の総意として希望した。中途半端な決定には失望している」と表明。後勝・専務理事は「遺憾。3団体で再度意見確認をし、強く申し入れていく」と話した。鈴木義信副会長も「プロ・アマ関係を根本から崩しかねない」と強い口調で話した。
全日本大学野球連盟の内藤雅之・常任理事は「現時点で決定されなかったことに非常に驚いている。今後の協議の中で撤廃になっていくことを望む」と話した。
アマ側は、仮に即時撤廃が受け入れられなかった場合、ドラフトへの協力を見直す可能性も示唆するなど、プロ・アマの協調関係への悪影響は避けられそうにない。【山本亮子】
毎日新聞 2007年3月21日 21時32分 (最終更新時間 3月21日 21時49分)