開幕まで待てない。巨人・原監督が上原、二岡ら故障離脱組にデッドラインを定めた。宮崎キャンプを打ち上げた25日、開幕オーダーについて「関西遠征が終わったくらいから固めていきたい」と発言。3月17日の楽天戦(東京ドーム)にベスト布陣を完成すべく、早期復帰を促した。
ソフトバンクとの練習試合が中止となり、雨の中、グラウンドで手締めを終えると、指揮官は目をむいて語った。「メドが立たない選手は話にならない。論外です。秋から全員、そのためにやっているわけですから」。関西遠征は3月13日まで。以降2試合を挟み、本拠地オープン戦の開幕を迎える。「強い選手」を求め、調整が遅れている主力の尻を叩いた。
右太腿肉離れなどを抱える上原は、キャンプ中は2軍での調整に終始。左太腿肉離れの二岡は本格的な打撃練習を再開しておらず、2人とも開幕は微妙な状況だ。開幕投手に内海、遊撃には1番打者として脇谷を抜てきする代替構想も同時進行。生え抜き組も例外ではないサバイバルレースは、すでに最終局面が近づいている。
≪金刃 亡き母に「お立ち台でお礼を」≫23日にすい臓がんのため、54歳で亡くなった巨人・金刃(かねと)憲人投手(22)の母・裕美(ひろみ)さんの通夜が、25日夜、尼崎市内の阪神平安祭典会館で営まれた。金刃は目に涙を浮かべながら最愛の母に別れを告げ「生きる勇気をもらった。家族の心の中で生き続けるから気を落とさずにやりたい。今の目標としてはお立ち台で“心からありがとう”と言いたい」と決意を語った。原監督は「しっかり納得するまでは戻ってこなくていい」としたが「お母さんもそれを願っていると思う」とチームへの早期合流を望んだ。葬儀・告別式は26日午前11時30分から同所で執り行われる。
スポーツニッポン 2007年2月26日