天皇、皇后両陛下は16日午前、東京都千代田区の東京国立近代美術館工芸館で開催中の漆芸家、松田権六を紹介した「人間国宝 松田権六の世界」展(同美術館、毎日新聞社主催)を鑑賞した。
松田権六(1896-1986年)は漆で文様を描き、乾かないうちに金粉などをまき付ける「蒔絵(まきえ)」の技法で人間国宝に認定され、近代漆工芸史に数々の名品を残した。同展では、「蓬莱之棚(ほうらいのたな)」など代表作約70点を展示。両陛下は金や螺鈿(らでん)で鳥などが繊細に描かれた箱、椀などの作品に「きれいね」などと語り、30分ほど見て回った。25日まで(月曜休館)。
毎日新聞 2007年2月16日 11時27分