皇太子さまは23日、47歳の誕生日を迎えた。これに先立ち記者会見し、静養4年目を迎えた皇太子妃雅子さまについて「1年前に比べますと、より快方に向かっている」と述べた。そのうえで、「活動をどのくらいまとめて行うことができるか、その時々で判断せざるをえない状況」とし、「国民の皆さんにも状況をご理解いただき、長い目で見守っていただきたい」と語った。
長女愛子さまが幼稚園で病気をしたりけがをした友だちを心配する姿を見たときについて、「大きく成長したように見受けられます」と笑顔で話した。天皇陛下が昨年の誕生日会見で愛子さまと「風邪などで会う機会が少なくうち解けて話ができれば」と話したことを問われると、「お気持ちを大切に受け止めて、これからも両陛下とお会いする機会を作っていきたい」と述べた。これまでも、愛子さまが陛下の住む御所を訪ねる際にカルタやすごろくなど一緒に遊べるものを用意しているエピソードを披露し、「お会いすることをいつも大変楽しみにしております」と語った。
また、自身の公務については「地球規模での環境問題は世界的な関心事となっており、その中で水の問題は重要」と語り、今年12月に大分県で開かれる第1回アジア・太平洋水サミットに出席するなど積極的に取り組む考えを示した。【桐野耕一】