「第55回日経賞」は、3番人気のネヴァブションが3連勝で重賞初制覇。天皇賞・春(4月29日、京都)に名乗りを上げた。中団で折り合い直線で内を突くと、先に抜け出したマツリダゴッホをとらえ、外から差したトウショウナイトの追撃を振り切った。手綱を取った北村宏は「道中は落ち着いていい感じだった。直線で内にモタれたが、マツリダに追いついてから、もうひと頑張りしてくれた」と称賛。「きょうくらい折り合っていれば、距離が延びても大丈夫」と盾への手応えを口にした。
前走から10キロ減での出走に伊藤正師は「仕上げすぎたと思いヒヤヒヤした」と苦笑い。「最後でモタれたのは体力不足」と課題を挙げ、「まずは削った馬体を元に戻して、馬をつくり直したい。次はもっと相手が強くなるし甘くはないから」とG1に向けて気を引き締め直していた。
▼ネヴァブション 父マーベラスサンデー 母パールネックレース(母の父ミルリーフ)牡4歳 美浦・伊藤正厩舎所属 馬主・ティーエイチ 生産者・北海道新冠町早田牧場新冠支場 戦績19戦6勝 総収得賞金1億5712万8000円 重賞は初制覇。マーベラスサンデー産駒の重賞勝ち馬はシルクフェイマスに続いて2頭目
スポーツニッポン 2007年3月25日