皐月賞TR「第56回スプリングS」(18日、中山)の水曜追い切りは14日行われ、ここまでオープン2勝を含む3勝を挙げているマイネルシーガルが3頭併せで迫力満点の動きを披露、万全の態勢をアピールした。
ここまで3勝を挙げているマイネルシーガルが念願の重賞制覇へ向け、熱の込もった最終追い切りで王手をかけた。ここ2戦は南D、Wコースとトラックコースでの最終調整が続いていたが、ベストは新馬から2連勝していた時の坂路と判断してのコース入り。1週前も3頭併せを敢行したが、この日も緩めることなく同じパターンを踏襲した。
マチカネノワキ(4歳500万)、ショウナンアンバー(3歳新馬)を追いかける形でスタート。最初の1Fから12秒5と飛ばし、次の1Fは何と11秒9をはじき出した。最後の直線を向いたところで1馬身差あったが、1完歩ずつ2頭を外から追い詰める。最後は脚色こそ同じになったものの、ゴールではきっちりと併入して格の違いを強烈にアピールした。
500キロを超える馬体から繰り出されるフットワークは迫力満点。2カ月半ぶりの実戦となるが、全くブランクを感じさせなかった。国枝師は「スタート直後の時計が速かったので最後は脚が上がった形になったが、時計も良かったしこの動きなら問題ない。中間は放牧に出し、ここを目標に仕上げてきた。一言で言って順調と思う」と自信を口にした。
この馬の唯一の敗戦はG1朝日杯FS(6着)だが、この時はそれまでの最高体重512キロと多少太めの馬体で伸び切れなかった。今回は間隔が空いても「500キロ前後」(国枝師)とベスト体重をキープ。じっくりと構えたレースができることで、距離が1F延びるのもプラス材料。最高のパフォーマンスを見せつけそうだ。
スポーツニッポン 2007年3月15日