アメリカの雇用状況悪化などを受け、ニューヨークの原油先物相場が再び急騰し、史上初めて一時1バレル=139ドル台を突破、140ドルの大台に迫りました。
週末6日のニューヨークマーカンタイル取引所の原油先物相場は、アメリカの失業率悪化を受けてドル安がすすみ、ドル建ての原油に割安感が出たことやイランの核問題をめぐる緊張が高まったことなどを受け、買いが殺到しました。
そして、商いの中心となる7月ものが時間外取引で一時1バレル=139ドル12セントまで上昇し、史上最高値をおよそ2週間ぶりに塗り替えました。
また、通常取引の終値も前日に比べて10ドル75セント高と過去最大の上げ幅を記録し、1バレル=138ドル54セントと終値ベースの最高値も更新しました。
市場関係者はアメリカの雇用状況の悪化をうけて、「株安、ドル安、商品高の流れが再燃した」と話しています。
原油高騰をめぐって、アメリカではこのところ、大手航空会社が燃料コスト増大への対応策として事業規模の縮小を相次いで発表しているほか、ガソリン価格も最高値更新を続けており、企業業績や個人消費への影響が深刻になってきています。(07日06:41)