アメリカのサンディエゴ近郊で行われていた6か国協議関係国による学術会議が終了しました。米朝間では、公式協議の早期実現へ向けたぎりぎりの駆け引きが行われています。
米朝は、学術会議の場を使って、レベルを格上げした公式協議の早期実現へ向け接触を行いました。学術会議には、アメリカ国務省からソン・キム6か国協議首席代表、北朝鮮からは外務省のリ・グン米州局長が参加しました。
6か国協議関係筋は、「北朝鮮側が少し柔軟になってきているようだ」とした上で、「水面下で状況はかなり動いている」と述べました。
また、別の6か国協議関係筋は、「慎重を要する状況なので、何もコメントできない」と話しています。
米朝の公式協議実現へ向けた焦点は、北朝鮮側が6か国協議復帰と非核化への取り組みを確約することに加え、公式協議を行う場合の北朝鮮側の代表が誰になるかということです。
アメリカ側は、金正日総書記の側近である外務省のカン・ソクジュ第一次官を求めていますが、北朝鮮側の立場は依然、流動的です。
米朝間では、ボズワース特別代表と北朝鮮高官による公式協議の早期実現へ向け、ぎりぎりの駆け引きを続けており、舞台を再びニューヨークに移して調整を続けるものとみられます(28日12:01)