今月21日に打ち上げられるロシアの宇宙船「ソユーズ」に搭乗する日本人宇宙飛行士、野口聡一さんが、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地に向けて、訓練地のモスクワを出発しました。
本格的な雪に覆われたモスクワ郊外の「星の街」。宇宙飛行士の野口さんは、一緒に国際宇宙ステーションに向かう、ロシア、アメリカの飛行士と共に、晴れ晴れとした表情で現れました。
「準備万端で、あと1週間ちょっと、しっかり気を引き締めてがんばりたい」(野口聡一さん)
2005年にスペースシャトルで宇宙に行って以来、4年5か月ぶりの滞在となる野口さんですが、今回は5か月という長丁場。宇宙ステーションでは、節分に豆まきをしたり、ひな祭りにはちらし寿司を作って仲間にふるまうなど、長い滞在の中で季節感を演出したいといいます。
今回の飛行では、ロシア人船長が万が一の場合、代わって操縦桿を握ることもあるため、ロシアでの訓練は、およそ2年に及びました。
「(訓練期間は)長かったけど、かいがあったと思います。準備万端です。行ってきます」(野口聡一さん)
5か月にわたる滞在の中では、日本人女性として2人目になる山崎直子飛行士を宇宙ステーションで出迎えるという、歴史的なイベントも待っています。12月21日、野口さんは2度目の宇宙に旅立ちます。(10日11:13)