【NQNニューヨーク=川内資子】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら続伸した。終値は前日比15ドル38セント(0.1%)高の1万8224ドル57セントと、連日で過去最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急がないとの見方を背景とした買いがやや優勢だった。一方で、目先の利益を確定する目的の売りが相場の重荷となり、ダウ平均はもみ合う場面が目立った。
イエレンFRB議長は25日、前日の米上院に続いて米下院での議会証言に臨んだ。発言内容を巡って、市場では新味に乏しいとの受け止めが多かった。しかし、FRBは性急な利上げを望んでいないとの思惑が引き続き、米株式の買いにつながった。
原油先物相場が上昇したことを受け、収益改善への期待からシェブロンなどの石油関連株が買われたことも米株式相場を支えた。
ハイテク株の比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は11営業日ぶりに反落し、同0.985ポイント(0.0%)安の4967.137で終えた。利益確定を目的とした売りがやや優勢だった。アップルなど時価総額/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE0E7E7E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXが大きい銘柄の一角が売られたことも、指数の重荷となった。
業種別S&P500種株価指数では全10種のうち「一般消費財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6E4EAE2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX・サービス」や「エネルギー」など5業種が上昇。一方で「公益事業」や「IT(情報技術)」などが下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億株(速報値)、ナスダック市場(同)は約18億2000万株だった。
四半期決算/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE3EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXでの業績が市場予想を上回ったディスカウントストア/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBEAEBE1E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXのターゲットが買われた。従業員の賃金引き上げを発表したディスカウント衣料などを手掛けるTJXも高い。外食のマクドナルドや、ゼネラル・エレクトリック(GE)も上昇した。
一方で、アップルは特許侵害で約5億ドルの賠償金の支払い命令が出たと伝わったのが嫌気され、2%超下落した。前日夕に決算と同時に市場予想を下回る業績見通しを発表したIT大手のヒューレット・パッカード(HP)が急落したほか、業績見通しがやや物足りないと受け止められたホームセンターのロウズが小安い。