寒波がまたもややってきた。ちょっと不意打ちを食らった感じがしているのではないだろうか。だって、みんなこう思っていたのでは?「もう春が来ちゃったの?」「もうダウンのコート脱いじゃったよ!」中国天気網が伝えた。
確かにその通り!12日午後2時と比べると、13日午後2時には中国の多くの地域で気温が2−6度上がった。河南省鄭州の13日の最高気温は16.8度で、陝西省関中、黄淮西部とそれより南の地域のほとんどで気温が15度を上回り、例年の3月中旬から下旬の最高気温まで上がった。
でも、この短期間の暖かさに騙されてはならない。今は一年のうちで最も寒いとされる「三九」(冬至から数えて3回目の9日間)で、寒波はまだ訪れるはずだから。
13日の時点で、寒波の先端部は新疆西北部に位置し、14日夜には河套地区に入り、15日夜にはさらに江淮地区に至り、16日夜に南嶺・烏蒙山を越えて華南に到達すると予想される。
気象アナリストによると、今回の寒波の全体的な強さは6−8日の寒波ほどではなく、気温が下がった後も、大半の地域では前回よりも気温が高いとみられ、広範囲にわたる極端な冷え込みは生じないだろう。
しかし、最近各地が暖かかったことから、今回の寒波により各地の最高気温が急激に低下する。暖かかった分、気温が大きく下がるというわけだ。
北方では、13日と14日に気温が下がり、特に14日は1日あたりの気温の低下幅が非常に大きくなる。例えば、寧夏回族自治区の銀川では、13日の最高気温は10度以上まで上がり、14日は6度だったが、15日はマイナス4度まで一気に下がる。南方に寒波が届くのは週末で、14日から15日にかけては気温が引き続き上昇し、江南一帯の最高気温は20度前後にのぼる。しかし週末になると、南方の気温の低下幅は北方を上回り、1日あたりでおおむね8−12度下がることが予想され、貴州省の貴陽では、16度からわずか1度まで下がる見込みだ。あっという間に真冬に逆戻りしてしまう。
また、今回の寒波は強風と気温低下のほか、雪や雨も「大盤振る舞い」となりそうだ。中央気象台は、14−15日にかけて東北地区中南部で大雪が降ると予報した。15日夜から17日にかけて西南地区東部及び南部、江漢、江南西部・北部、華南西部などで小雨もしくは雨(雪)が降るか、みぞれになり、標高の高い地域では局地的に大雪・豪雪になることが予想される。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月14日