総務省が27日朝発表した1月の全国の消費者物価指数(CPI、2010年=100)は、生鮮食品を除く総合が前年同月比2.2%上昇の102.6と20カ月連続で上昇した。電気代の上昇率が拡大する一方、原油安を背景に石油製品が物価の上昇を抑えた。QUICKが発表前にまとめた市場予想の中央値(2.3%上昇)を小幅に下回った。昨年4月の消費増税の押し上げ効果(2%)を除いて1%を割る状態が昨年10月から続いている。
CPIの上昇率は前月の2.5%から縮小した。伸びが縮まるのは6カ月連続。原油相場の下落を受けてガソリンや灯油の下落率が一段と広がった。エアコンも「値上がりにつながる新製品の出回りが鈍くなっている」(総務省)といい、価格が下落に転じた。
同時に発表した2月の東京都区部のCPI(中旬の速報値、10年=100)は、生鮮食品を除く総合が101.3で、前月と同じく2.2%の上昇となった。ガソリンや灯油は一段と下げたが、電気代や都市ガス代の伸びが拡大したほか、テレビが下落から上昇に転じた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕