2日の東京市場で大塚家具株が大幅高となり、制限値幅の上限(ストップ高)となる前週末比400円(24%)高の2043円で取引を終えた。取引時間中にストップ高まで買い進まれるのは3営業日連続。基調が一変する直前の2月25日終値(1105円)と比べると85%上昇した。
大塚家具の経営権を巡り、大塚久美子社長と実父で創業者の大塚勝久会長が対立している。経営権を巡る委任状争奪に絡んだ思惑が台頭。「値幅取りを狙ってデイトレーダーなど短期筋の資金が流入している」(岡三オンライン証券)もようだ。
PER(株価収益率)は400倍を超えた。上場企業の平均は16~17倍前後で、投資指標からは説明のつかない水準まで上昇している。