川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年、上村遼太君(13)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された17歳の少年2人のうち「いったん現場を離れた」とした1人の供述が、付近のコンビニの防犯カメラ映像や購買記録で裏付けられていたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
18歳の少年を含めた3人の供述に食い違いもあり、川崎署捜査本部は供述や証拠品を突き合わせながら慎重に調べている。
裏付けられたのは17歳2人のうち、学年が一つ下の少年の供述。上村君を含む4人で河川敷に行った後、18歳の少年から「向こうに行っていろ」と言われて河川敷を離れ、コンビニに行ったと説明していた。捜査関係者によると、事件の時間帯、近くのコンビニでおにぎりを買っていたことが確認された。
少年はこの後、河川敷に戻り「現場で(上村君が)血を流して倒れているのを見た」としている。そばに刃物を持った18歳の少年がおり「やめろ」と言ったが、逆に刃物を突きつけられ「殺すぞ」と脅されたという。
〔共同〕