江蘇省南京市に住むパンさん(パンはまだれに龍)はベテランの営業マン。1月5日に河北省石家荘市に出張した際、現地で新型コロナウイルス感染が拡大していたため、同日から隔離されてしまった。それから20日間が過ぎ、パンさんは、気持ちが落ち付かず、いらだった様子もみられるようになった。それを見た会社の仲間たちは、新しい部門「思いやり相談室」を立ち上げることを思い付き、すぐに行動した。パンさんと食事をしたり、しゃべったりするのがこの新部門の任務だ。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
パンさんの同僚である曹さん(女性)は、「25日のリモート定例会議で、パンさんは疲れ切ってぼんやりしている様子だった。それで、上司が会議の前にとりあえずパンさんと雑談しようと言い出した。そして、1日3食何を食べているかやどんなことをして過ごしているかなど、パンさんの近況について尋ねた」と話す。
会議終了後、会社のヒューマンリソース部門と市場部門が、隔離された社員のために「思いやり相談室」を立ち上げることにした。同部門のスローガンは、「ウイルスはシャットアウトしても、愛はシャットアウトしない」。その「仕事」は、出張先で隔離されてしまった同僚に関心を払い、その安全と身心の健康を守ることだ。
曹さんによると、「思いやり相談室」の中心メンバーは10人。毎日、隔離されている同僚とビデオ通話したり、微信(WeChat)でグループチャットや一対一の会話をしたりしている。27日午前には、ビデオ通話をするために新しい設備も導入したという。
ネットユーザーからは、「この方法は参考にし、見習うに値する」、「本当に思いやりのある会社」など、称賛の声が寄せられている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2021年2月2日