AIJ投資顧問(東京・中央、現MARU)の年金詐欺事件で、詐欺と金融商品取引法違反(契約の偽計)の罪に問われ、一審・東京地裁で懲役15年の判決を受けた元社長、浅川和彦被告(62)ら3人の控訴審判決で、東京高裁(井上弘通裁判長)は15日、被告側の控訴をいずれも棄却した。
ほかに控訴を棄却されたのは、一審で懲役7年の判決を受けた元取締役、高橋成子被告(55)と、一審で懲役7年だったAIJ傘下のアイティーエム証券元社長、西村秀昭被告(59)。
判決によると、3被告は2009年2月~12年1月、17の年金基金に虚偽の運用実績を示し、水増し価格でファンドを販売して計約248億円をだまし取った。