気象庁は14日までに、火山の噴火時に火山灰が降る範囲を示す「降灰予報」について、新たに降灰量の予想を加えると発表した。灰が路面などに積もる量を3段階で表現し、段階に応じて住民らが取るべき行動も知らせる。4月23日から開始する。
現在の降灰予報は噴火から20~30分後に発表され、灰が降る範囲だけを予想している。新たな予報では、多量(1ミリ以上)、やや多量(0.1ミリ以上1ミリ未満)、少量(0.1ミリ未満)の3段階で降灰量を示す。
ほかに、噴石や火山灰が及ぶ範囲を噴火後5~10分で発表する「速報」を新たに設ける。火山活動が活発な桜島(鹿児島県)などを対象とした3時間ごとの定時予報も始め、火山灰に関する情報提供を拡充する。速報は4月23日、定時予報は3月24日に運用を始める。