伊勢神宮内宮の宇治橋前で警備する警視庁の警察官=25日午後、三重県伊勢市、細川卓撮影
5月の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)まで26日で1カ月。各国首脳の出迎え準備を進める中部空港(愛知県常滑市)の警備計画の詳細がわかった。5月11日から3段階で警備レベルを上げる。会場周辺では警備の強化が始まっており、地元住民の生活に関わる規制の全体像も見えてきた。
空港関係者に配られた警備計画の概要によると、警備強化期間は5月11~29日。飛行機の定期運航や空港施設内の店舗営業は通常通りだが、11日から始まる第1段階では空港内での工事や、不特定多数が集う催しを自粛。同20日からの第2段階では、あらゆる催しの開催を控え、コインロッカーの使用を禁止する。いずれも29日まで続く。
サミット開幕前後の同25~28日の第3段階ではスカイデッキを立ち入り禁止とし、国内線と国際線の出発、到着口のある旅客ターミナルに通じる出入り口全てに警察官らを配置。24時間態勢で入館をチェックする。搭乗券と身分証明書の提示を求め、手荷物検査も実施。金属探知機の使用も想定している。