日本将棋連盟の谷川浩司会長が18日午後3時から記者会見に臨んだ。主な発言と報道陣とのやりとりは次の通り。
谷川浩司会長
将棋連盟谷川会長、会見で辞任表明 ソフト疑惑対応巡り
「辞任するのが一番、という結論に」谷川会長がコメント
将棋ソフト問題で谷川会長辞任
このたび、会長を辞任させていただくことにしました。第三者調査委員会から報告書をいただき、年末年始をはさんでいろいろと考えた結果、将棋ファンのみなさま、主催者・協賛社のみなさま、そして三浦弘行九段に誠意をお伝えするには、会長が辞任するのが一番という結論に至りました。加えて昨年の10月以降、対応に苦慮する中で心身ともに不調をきたすようになりました。このような状況の中で責任ある立場を続けるのは、将棋連盟にも迷惑がかかると考えました。専務理事時代を含めると約5年半、お世話になったみなさまに申し訳ありませんが、ご理解いただければと思います。空白期間を作ることはできないので、新しい会長が決定するまでは会長職を務めさせていただくことをご了承ください。関係者のみなさま、将棋ファンのみなさまにご迷惑をおかけしたことを、あらためて深くおわび申し上げます。
以上が事前にお配りをしたものですが、少し付け加えさせていただきます。本来であれば辞任の意向については、あす開催予定の理事会で正式に受理された後に発表する予定でございました。ただ、報道が先行してしまったこともあり、急きょ本日、会見を行うことにしました。第三者調査委員会からの報告の通り、10月11日、12日の常務会の判断は妥当、やむを得なかったとの結論をいただきました。ただ、対局規定の整備の遅れでありますとか、問題となりました7月の対局の離席と一致率の調査など10月以前の対応に不備がありましたことには大きな責任を感じております。三浦弘行九段に本当につらい思いをさせたことについても申し訳なく思っています。
年末12月の時点では、任期を全うすることこそが責任を果たすことと考えていました。しかし10月以降の心身の不調が年末年始の休みを経てもなかなか思うように回復せず、このような状況で会長の重責を担うことは難しく、また将棋界にとっても良いことではないと判断するに至りました。どうぞ、ご理解のほどをお願い致します。
また、私自身のこととは離れますが、本日、三浦弘行九段の復帰戦にあたる対局が決定したとの報告を受けたのでお知らせします。2月13日月曜日、竜王戦1組。羽生善治三冠対三浦弘行九段です。今後の三浦九段の棋士としての対局、普及活動の回復に一定のめどがつきましたことで、少しでも責任を果たすことができたのではないかと考えております。