ゼンショーホールディングス(7550)は17日、2015年3月期の連結経常損益が23億円の黒字(前期は79億円の黒字)になる見通しだと発表した。従来予想は24億円の赤字で、一転黒字化する。牛丼店「すき家」で深夜営業の再開が想定を上回るペースで進み、上方修正した。
売上高は前期比9%増の5113億円と、従来予想から20億円上振れする。営業損益は26億円の黒字(前期は81億円の黒字)の見通し。従来予想は17億円の赤字だった。
一方、最終損益は102億円の赤字と従来予想(75億円の赤字)から赤字幅が拡大する。レストラン「ココス」などを運営し、業績が低迷している米国子会社「カタリーナ・レストラン・グループ」(カリフォルニア州)の全株を譲渡し、特別損失146億円が生じるため。
今期は国内の人手不足の影響で深夜営業を休止する「すき家」店舗が続出、昨年8月と11月の2度にわたり業績予想を下方修正していた。その後はアルバイトの補充を急いでいた。
15年3月期の業績発表は5月12日の予定。〔日経QUICKニュース(NQN)〕