【ワシントン=川合智之】ベイナー米下院議長は26日、安倍晋三首相を4月29日に開く米議会上下両院合同会議の演説に招いたと発表した。日本の首相が合同会議で演説するのは初めて。ベイナー氏は「歴史的な行事を主催することを誇りに思う」と歓迎する意向を示した。
ベイナー氏は「経済や安全保障面での協力拡大策を聞く機会だ」と指摘。演説は「自由貿易を通じて市場開放と経済成長に取り組む内容も含まれる」と述べ、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に関する説明に注目する考えを示した。
日本の首相の米議会演説は1961年、米下院での池田勇人首相(当時)以来。アジアの首脳では朴槿恵(パク・クネ)大統領らが合同会議で演説している。
安倍首相は4月26日から5月3日の日程で訪米し、ワシントンのほかボストンやロサンゼルス、サンフランシスコを訪れる。28日にオバマ米大統領とホワイトハウスで会談する。