三菱電機は29日、液晶テレビ「リアル」で画面が突然消え、数分ごとに再起動と暗転を繰り返す障害が、同日午前0時ごろから全国規模で発生したと発表した。対策を実施し、同日夕に復旧を確認した。障害が起きたのは2010年以降に製造された118機種で、最大で約162万台に上った可能性があると説明している。
同社によると、原因はソフトウエア更新などのデータをテレビで受信する際の不具合で、データの送信を変更する対策を取った。
三菱電機の「お客さま相談センター」は一時、顧客の問い合わせが殺到し、電話がつながりにくい状態になった。同社は引き続き詳しい原因を調べている。
リアルは三菱電機で唯一の液晶テレビのブランドで、ホテルや病院など法人向けの販売が多いのが特徴。様々な機種が出ており、14年10月には「4K」と呼ばれる高画質に対応した製品も発売された。今回と原因は異なるものの、11年にも一部機種で画面が消える障害が発生したことがある。〔共同〕