今国会初となる衆院憲法審査会が2日午前、開かれた。保岡興治会長は「議員としての考えを自由に述べてもらい、審査会の議論に積極的に参加してほしい」と述べた。自民党は次回以降の審査会で、憲法改正に向けた与野党の議論を本格的に始めたい考えだが、民主党は実質的な議論に入ることに難色を示している。
自民党は来年夏の参院選後の改憲発議を視野に入れる。改正項目の絞り込みは審査会の場で進める方針だ。各党の賛同を得やすい災害時の緊急事態条項や、財政規律条項などを第1弾の改憲案に盛り込む方向で、安倍晋三首相も憲法審査会の議論を見守る考えを示す。
民主党は自民ペースで改憲議論が進むことに警戒感があり、岡田克也代表は安倍政権下での改憲論議に懸念を表明している。一方、維新の党は改正に向けた議論を積極的に進める立場だ。