年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2015年度の運用計画を発表した。運用手法を見直し、日経平均株価などの市場平均を上回る運用を目指す「アクティブ運用」を増やす方針を示した。運用利回りの向上に向け、積極投資を進める構えだ。
GPIFは日経平均株価などの指数に連動する「パッシブ運用」が中心だった。昨年度の計画では「各資産ともパッシブ運用を中心とする」としていた。
15年度計画では「原則として、パッシブ運用とアクティブ運用を併用」して運用利回りを高める方針。また2日発表した中期計画では、株式運用で環境・社会・企業統治への取り組みが優れた企業に投資する「ESG投資」の検討も盛った。