中共中央と国務院はこのほど、共同で「国家総合立体交通網計画綱要」(以下、「計画綱要」)を発表した。中央テレビニュースが報じた。
「計画綱要」は、2035年までに、便利でスムーズ、経済的で効率的、エコ集約型、スマートで先進的、安全で信頼できる国家総合立体交通網を完成させることを明確な目標としている。そして、国内外と相互接続し、中国全土の主な都市と立体的にスムーズに繋がり、県級のポイントを効果的にカバーし、「全国123移動交通圏」(都市エリア1時間通勤、都市群2時間到達、全国主要都市3時間カバー)と「世界123速達物流圏」(国内翌日配達、周辺諸国2日以内配達、世界の主要都市3日以内配達)を力強く下支えすることを目標としている。さらに、交通インフラの質、スマート化、エコ化の水準の世界トップクラス入りを目指す。
2035年までに、国家総合立体交通網の実体ライン・ネットワークの総規模は合わせて約70万キロになる計画だ。また、効率的な国家総合立体交通網の骨組みとなる建設を加速させ、実体ライン・ネットワークを約29万キロにするほか、マルチレベル一体化国家総合交通ターミナルシステムを構築し、世界を対象にした北京・天津・河北省、長江デルタ、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)、成渝(成都市・重慶市)ダブルシティ経済圏4大グローバル総合交通ターミナルクラスターを建設し、世界を対象にした運輸ネットワークを整備する計画だ。
「計画綱要」は2021年から2035年にかけての計画で、今世紀中盤までの長期的展望となる。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年2月26日