5日午後5時45分ごろ、北海道木古内町のJR江差線札苅―木古内間で、電線に設置された絶縁用器具の破損により停電が発生し、江差線と青函トンネルを含む海峡線で電車の運転がストップした。JR北海道は約3時間後、復旧作業を終えて運転を再開した。
JR北海道によると、器具の破損で電線が垂れ下がり、電車に電気を供給する架線と接触して停電が起きた。停電により、函館発新青森行き特急スーパー白鳥38号が木古内駅で緊急停車。他に特急3本がトンネル両側の駅や信号場で出発できなくなった。
この影響で特急2本を含む列車4本が運休。スーパー白鳥38号が4時間15分遅れるなど、列車計6本に遅れが出た。
JR北海道では、3日に特急スーパー白鳥34号から煙が出て青函トンネル内で緊急停車、乗客乗員約130人が車外に出て避難したばかり。同社はモーターの回転数制御装置の異常で過電流が発生した疑いがあるとみて、原因を調べている。〔共同〕