7日午前の東京外国為替市場で、円相場は反落した。12時時点は1ドル=119円56~59銭近辺と前日17時時点に比べ58銭の円安・ドル高で推移している。朝方は米株高や米経済への過度な悲観論が後退したことで円安・ドル高が進んだ前日のニューヨーク市場の流れを引き継いで始まった。日経平均株価が200円超の上げ幅となったことや、中値決済に絡む取引で「ややドル不足」との指摘が出ていたことで、一時円が弱含む場面があった。ただ、新たな取引材料に欠き、方向感は乏しかった。
甘利明経済財政・再生相が閣議後の記者会見で、景気動向について「回復基調に変わりはない」と話したと伝わったが、市場の反応は特に見られなかった。
9~12時の円の高値は119円46銭近辺、安値は119円65銭近辺で、値幅は19銭程度だった。
円は対ユーロで続落し、12時時点は1ユーロ=130円94~98銭近辺と同26銭の円安・ユーロ高で推移している。朝方は小反発して始まったが、次第に上値が重くなり、10時前ごろに前日比で下げに転じた。円が対ドルで一時弱含んだ動きが対ユーロにも波及した。
ユーロは対ドルで反落。12時時点は1ユーロ=1.0951~54ドル近辺と同0.0032ドルのユーロ安・ドル高で推移している。前日の海外市場でユーロが軟調に推移した流れを引き継いだが、東京市場では買い戻しも見られ、下げ渋った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕