【ジャカルタ=渡辺禎央】三井物産は8日、インドネシアでレンタル工場などを展開すると発表した。同国とタイの不動産大手と共同出資会社を設立し、日系企業が集積する首都ジャカルタ近郊でレンタル工場や倉庫の運営を始める。メーカーや流通業など、幅広い業種の利用を見込む。地方への展開も狙う。
インドネシアのスルヤ・スメスタ・インターヌサが50%、三井物産とタイのタイコン・インダストリアル・コネクションがそれぞれ25%出資して新会社を設立する。三井物産の出資額は1160万ドル(約14億円)。
新会社はスルヤが運営するジャカルタ近郊の工業団地内のレンタル工場・倉庫を買い取る。2017年までに現在の12ユニットから126ユニットに増やす。総事業費は7810万ドル。国内最大級のレンタル工場・倉庫地区を形成する。
三井物産はインドネシアでオフィスビルを運営したことはあるが、レンタル工場などを手がけるのは初めて。今回組んだタイコンとはタイで物流施設の不動産投資信託(REIT)事業を共同で展開している。