野村ホールディングス(8604)の永井浩二グループ最高経営責任者(CEO)は10日、同日の日経平均株価が一時約15年ぶりに2万円の大台を回復したことを受け「マーケットは良好なファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映したものと考えられ、過熱感はない。日経平均株価2万円は単なる通過点だ」とコメントした。
永井氏は「アベノミクスにより企業業績の伸長だけでなく、円安による訪日観光客の増加等、消費も刺激されている」としたうえで、「海外投資家から見て、日本株に『持たざるリスク』を感じる向きが出てきてもおかしくない」との認識を示した。
コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)の実施など市場を取り巻く環境の変化についても「日本企業が株主との対話をより重視することになれば、投資家も動きやすくなる」と述べた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕