気象庁は13日、前線や低気圧の影響で、西日本から東日本の太平洋側を中心に、14日にかけ大気の状態が非常に不安定となり、激しい雨が降る恐れがあるとして、河川の増水や土砂災害への注意を呼び掛けた。落雷や竜巻にも注意を求めた。
13日午前は、高知県の足摺岬で1時間に114ミリの猛烈な雨が降り、4月としての観測史上最多を更新した。瞬間風速は、高知県の室戸岬で29.2メートル、和歌山県串本町の潮岬でも24.3メートルを記録した。
気象庁によると、日本列島の南側を進む前線に加え、九州付近で発生する見込みの低気圧が日本海へ移動。南の前線から暖かく湿った空気が太平洋沿岸に流れ込む。
このため、13日は西日本の太平洋側を中心に雷を伴った激しい雨が降り、局地的には1時間60ミリの非常に激しい雨となる。14日は東日本の太平洋側を中心に天気が荒れる見込み。
14日午後から15日にかけては、西日本から東日本の上空約5500メートルに氷点下24度以下の寒気が流れ込むため、大気の不安定な状態が続くとみられている。
気象庁は、落雷や竜巻などの激しい突風の恐れもあり、発達した積乱雲が近づいた際は、建物内へ移るなど安全確保に努めるよう求めている。〔共同〕