【NQNニューヨーク=古江敦子】13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が3日続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前週末比0.27ドル高の1バレル51.91ドルで終えた。中国の3月の貿易統計で輸出入がともに大きく減り、同国政府が一段の景気刺激策に踏み切るとの観測が浮上。米国に次ぐ原油消費国とされる同国景気が持ち直せば原油需要が増えるとの見方が買いを促した。
イラン核問題の包括的解決を目指す協議が難航しそうだとの見方も相場を引き続き支えた。6月予定の最終合意で欧米などがイランに対し、原油輸出などの経済制裁を全面解除するかどうかは現時点で不透明とされる。イラン産原油の輸出再開により需給が緩むとの警戒感はやや後退した。
ガソリンは3営業日ぶりに反落。ヒーティングオイルは3日続伸した。
一方、金先物相場は反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である6月物は前週末比5.3ドル安の1トロイオンス1199.3ドルで終えた。外国為替市場でドルがユーロなど主要通貨に対して上昇し、ドルの代替投資先と見なされる金先物には売りを促した。
銀、プラチナも反落した。