【ワシントン=吉野直也】ウォーマス米国防次官(政策担当)は15日、下院軍事委員会の公聴会で証言した。27日に発表する日米防衛協力指針(ガイドライン)の改定内容について米軍と自衛隊の地球規模の協力拡大を明記すると表明した。憲法解釈の変更で容認する集団的自衛権行使の説明も盛り込むと語った。
指針改定には「宇宙やサイバー空間での協力と(米軍と自衛隊の)国際活動の項目がある」と明言した。同時に「日米同盟が新たな段階に進むのに極めて重要な指針になるだろう」と指摘した。新たな同盟協力態勢として平時における情報収集・警戒監視・偵察(ISR)の強化の詳述もあると発言した。
指針改定は18年ぶり。日米両政府は27日に外務・防衛担当閣僚協議(2+2)をニューヨークで開き、日本側から岸田文雄外相、中谷元・防衛相、米側からはケリー国務長官、カーター国防長官が出席する。翌28日のワシントンでの安倍晋三首相とオバマ米大統領の首脳会談では指針改定を受けた日米同盟の深化を確認する見通しだ。