【ソウル=小倉健太郎】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の支持率が急落した。韓国ギャラップが17日にまとめた調査では34%と1週間前に比べて5ポイント低下した。首相をはじめとする朴氏側近らの不正資金疑惑が響いたようだ。首相らは疑惑を否定しているが、日を追うごとに新たな事実が判明し、収拾のめどはたっていない。
朴氏の支持率は1月に29%まで下がった後、3月以降は40%前後まで持ち直していた。与党セヌリ党に対する支持率は38%と2ポイントの低下にとどまり、再び朴氏の支持率の方が低くなった。
疑惑の焦点は現在、李完九(イ・ワング)首相に当たっている。自殺した建設会社前会長が、首相側に3000万ウォン(約330万円)を渡したとメディアに話していたことが判明した。朴氏は27日の外遊からの帰国後に首相の進退を判断するとしている。