22日午前の東京外国為替市場で円相場は続落した。12時時点では1ドル=119円65~68銭近辺と、前日17時時点に比べ01銭の円安・ドル高水準で推移している。前日21日のニューヨーク市場で、米長期金利の上昇を手掛かりに日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢となった流れを引き継いで始まった。
円はドルに対し、119円台後半でもみ合う展開が続いた。再び2万円台をつけた日経平均株価の上昇を手掛かりに、対ドルで低金利通貨とされる円を売る動きが優勢となった。一方で、財務省が8時50分に発表した3月の貿易統計で貿易収支が市場予想を上回る大幅な黒字に転じたことを受けて、一時、円買い・ドル売りが膨らむ場面もあった。
9~12時の円の安値は119円79銭近辺、高値は119円61銭近辺で、値幅は18銭程度だった。
円は対ユーロで反落した。12時時点では1ユーロ=128円36~40銭近辺と同79銭の円安・ユーロ高水準で推移している。朝方から、対ドルでの円安が対ユーロにも波及して円売り・ユーロ買いが優勢だった。ただ、材料難で持ち高を一方に大きく傾ける動きは見られなかった。
ユーロは対ドルで小幅に反発した後、上値が重かった。12時時点では1ユーロ=1.0726~29ドル近辺と同0.0063ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。
オーストラリア(豪)ドルは対米ドルで上昇した。12時時点では1豪ドル=0.7762~65米ドルと同0.0060米ドルの豪ドル高・米ドル安水準で推移している。最大の輸出品である鉄鉱石価格の下落などを受けて豪利下げ観測が広がる中、豪統計局が日本時間10時30分に発表した2015年1~3月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を上回ったことで、豪ドル買いが膨らんだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕