大納会でメッセージを掲げるくまモン(奥中央)。右端はゲストとして鐘を打ったリオ五輪レスリング金メダリストの伊調馨さん=30日午後3時14分、東京都中央区、関田航撮影
東京証券取引所は30日、年内最後の取引と締めくくりの大納会を開いた。日経平均株価の終値は前日より30円77銭安い1万9114円37銭。昨年末の終値(1万9033円71銭)は上回った。前年末比で5年連続の上昇で、バブル崩壊後では最長。ただ、来年は米トランプ大統領が就任し、波乱含みでもある。
「私が戦う姿を見て、一人でも多くの方が頑張ろうと思っていただけたら」。大納会に招かれた女子レスリング選手の伊調馨さんは話した。
今年は申(さる)年で、株式相場の「申酉(さるとり)騒ぐ」の格言どおり荒れ模様だった。中国経済の減速懸念に始まり、英国の欧州連合(EU)離脱決定も続いて株価は大幅に下落。日経平均は1万5000円を下回った。その後、日本銀行が上場投資信託(ETF)買い入れ増額で株価を下支えし、米大統領選後は経済政策への期待から「トランプ相場」で盛り返した。
松井証券の窪田朋一郎氏は「E…