日本生命保険は22日、国内の機関投資家向けに劣後債を発行すると発表した。総額750億円で、国内生保では最大規模という。健全性の指標となるソルベンシーマージン（支払い余力）比率を約５ポイント押し上げる効果があるとする。自己資本の充実で安定した財務基盤を築く。

30日に発行し、満期は30年。当初10年間の金利は年1.52％で据え置くが、その後は５年ごとに引き上げるか繰り上げ償還する。

日銀の大規模な金融緩和で長期金利が低下し、国債より比較的高い利回りを得られる劣後債への人気が高まっていると判断した。住友生命保険も昨年秋に500億円の劣後債を発行している。