【ワシントン=芦塚智子】安倍晋三首相の訪米と日米首脳会談にあわせ韓国系米国人らが28日、ワシントンの連邦議会前で抗議集会を開いた。約300人(主催者発表)の参加者は「全ての従軍慰安婦に正義を」「安倍氏は公式な謝罪を」などと書いたプラカードを掲げ、首相に従軍慰安婦問題での謝罪と賠償を求めた。
集会には、韓国から訪れた元従軍慰安婦の女性や中国系米国人、米反戦団体の関係者も参加した。主催者は「自国の戦争犯罪を否定する指導者は米議会の前に迎えられるべきではない」と主張した。首相が上下両院合同会議で演説する29日も抗議集会を予定している。
中国系米国人の男性(69)は「過去を認めなければ、同じ過ちを繰り返す。最近の日本政府の再軍備の動きを懸念している」と語った。