【シリコンバレー=兼松雄一郎】米ツイッターが28日発表した1~3月期決算は売上高が前年同期比74%増の4億3593万ドル(約518億円)だった。3月末時点の月間利用者数は18%増の3億200万人となった。売上高や利用者の増加ペースが大幅に鈍化した。手違いで決算内容が取引時間内に流れ、業績予想なども期待を下回る内容だったため同社の株価は前日比で18%下落した。
見込み客から直接反応を得ようとする「ダイレクトレスポンス」広告の新サービスの需要が想定を下回っていることから、同社は4~6月期の売上高予想を市場の予想を大幅に下回る水準の4億7千万~4億8500万ドルとした。通期予想も市場の期待を下回る水準だった。
広告収入は72%増となり、広告収入のうち89%が携帯端末経由となった。米国外の売上高は倍以上となり成長が続いている。
研究開発費などがかさみ最終損益は1億6244万ドルの赤字(前年同期は1億3236万ドルの赤字)だった。実質的な1株利益は0.07ドル(前年同期は0ドル)だった。
打開策としてツイッターは同日、マーケティング担当者がグーグルの「広告配信サービス「ダブルクリック」上でツイッター向け広告を販売し、分析できるようにすると発表した。ダイレクトレスポンス広告に強みを持つ米ベンチャー、テルアパートの買収も発表した。