兵庫県がこども園の認定取り消しの方針を固めた私立認定こども園「わんずまざー保育園」=同県姫路市
兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」が定員の約1・5倍の園児を受け入れていた問題で、園が市の定期監査に提出する書類に園児数を定員通りに記入し、定員超過の隠蔽(いんぺい)を図っていたことがわかった。小幡育子園長は20日、朝日新聞などの取材に応じ、「(定員超過が)ばれると認定が取り消されると思った」と答えた。
こども園、初の認定取り消しへ おかずがスプーン1杯分
姫路市によると、園は定員46人に対し、0~5歳児を計約70人受け入れていた。超過分の園児には独自に月額2万~4万円の保育料を設定していたという。
市は2月2日に定期監査に入ったが、園は定員通りの園児数が記載されたうその出席簿を提出していた。また、小幡園長によると、市から監査の事前連絡を受け、当日は定員超過になる園児は休ませていたといい、「認定を取り消されるので、定員超過をごまかすなどしていた。子どもを保育園に預けられない保護者が困っていたので、本当はいけないが、助けたかった」と釈明した。
また、園は給食を約40人分しか外注せず、約70人で分けることが常態化。1、2歳児のおかずは大きめのスプーン1杯分程度だった。小幡園長は「給食が残るので発注数を減らしていたが、毎日確認はしていなかった。ありえない量でびっくりした。量が少ないのは私の責任です」と述べた。
同園は2003年11月に認可…