日本郵政のIT(情報技術)子会社、日本郵政インフォメーションテクノロジーは1日、ソフトバンクモバイルと野村総合研究所に対し、通信回線敷設工事の遅延で損害が生じたとして、約161億円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。提訴は4月30日付。
全国の郵便局など2万7000拠点を結ぶ新たな通信ネットワークを作る工事で、2013年にソフトバンクなどが受注した。工事完了予定は今年3月31日だったが、6月30日に後ずれした。
一方、ソフトバンクモバイルも4月30日、郵政子会社に対し、同工事をめぐり追加業務が発生したとして、約149億円の支払いを求めて東京地裁に提訴した。