【シドニー=高橋香織】オーストラリアへの直接投資額(認可ベース)で中国が米国を抜き初の首位となったことが、豪外国投資審査委員会(FIRB)のまとめで分かった。2013会計年度(13年7月~14年6月)の投資額は中国が276億5千万豪ドル(約2兆6千億円)で米の174億5700万豪ドルを上回った。中国の投資先の4割強が不動産だった。日本は7位の56億5100万豪ドル。
13年度の対豪投資の認可額は全体で前年度比23.4%増の1674億豪ドルだった。中国による居住用不動産への旺盛な投資がけん引し、不動産分野が同43.7%増えた。一方、資源価格の低迷を背景に、鉱物探査・開発分野は半減した。